不活化ポリオワクチン

不活化ワクチン
定期接種

2012年9月から飲むタイプの生ポリオワクチンにかわって、注射の不活化ポリオワクチンが定期接種ワクチンに導入されました。2012年11月からは三種混合(DPT)と単独不活化ポリオを混合した四種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されました。 2024年4月からは四種混合ワクチンにヒブワクチンが混合された五種混合ワクチンが導入され、2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは五種混合ワクチンを接種します。

予防するVPD

接種時期と接種回数

生後2か月から接種できます。3〜8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種します。
就学時前の接種(任意接種): 海外では、小学校入学前の時期に不活化ポリオワクチンを接種しています(任意接種)。

おすすめの受け方

ポリオの予防には、2024年4月からは標準的には五種混合(DPT-IPV-IPV)ワクチンを接種します。
2024年3月までに四種混合ワクチンを接種した場合、残りの必要回数は四種混合ワクチンを接種します。原則として五種混合ワクチンは使えません。

副反応

まれに発熱や接種したところが赤くなったり腫れたりすることがあります。
ワクチンの製造過程でウイルスの病原性(毒性)を完全になくしていますので、ワクチンによる小児まひの心配はまったくありません。

同時接種について

早く免疫をつけて、危険なVPDから子どもを確実に守るために同時接種は欠かすことのできないものです。同時接種が安全であることは、世界の何億以上の子どもたちが受けてきていることからも、世界の常識であり、日本でも確認されています。接種年齢になっていれば、同時に何種類でも受けられます。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって世界の国々で麻しんやポリオなどのワクチン接種率が低迷し、世界的な流行が始まっています。日本でもワクチン接種率の低下がおこり、海外から日本国内に持ち込まれたウイルスへの感染リスクが高まっています。お子さんの予防接種について、受け忘れているワクチンがないかをあらためて確認してください。

(2024年4月更新)

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