日本ではほとんど患者がいないVPD(ワクチンで防げる病気)でも、世界の国々に行けば感染する可能性があります。
例えば日本脳炎は、現在は日本国内での患者の発生は年間10人以下ですが、フィリピンからインドにかけての東南アジア地域では常に流行しています。A型肝炎は日本での発症例は以前に比べて減りましたが、東南アジアなどの国では、依然として多くの患者が発生しています。麻しんの多くは、東南アジアなどからの旅行者によって持ち込まれています。
必要なワクチンは、渡航先の国々の状況によって異なります。渡航前に接種期間を十分に確保できるよう、できるだけ早めに医師に相談し、渡航外来など専門の医療機関を紹介してもらいましょう。
なお、渡航先の感染症の状況や必要な予防接種に関する情報は、
厚生労働省検疫所 が便利です。これから渡航される方は参考にしてください。