報道関係者各位
10月24日は「世界ポリオデー」 ポリオ根絶にむけた歴史に学ぶ、感染症とワクチン
~私たちは、新型コロナウイルス感染症とどう向き合うか~
2020年3月11日、WHO(世界保健機関)はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックを宣言し、半年以上たった今もなお世界中で感染者が出続け、日常生活に大きな変化や制約が課されています。そのようななか、8月25日にWHOはアフリカの野生株ポリオの根絶を宣言し、ポリオの流行国は、アフガニスタンとパキスタンの2国を残すのみとなりました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行により予防接種が受けられずに、この2か国のポリオ患者は前年を上回るなど、根絶までの道に大きな障壁が現れています。
10月24日は「世界ポリオデー」です。昨年は世界各地で5600件以上のイベントが行われましたが、今年は集会を伴うイベントは難しい状況です。そこで、ポリオの会(東京都、代表 小山万里子)とNPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会(東京都、理事長 菅谷明則)は、「ポリオ根絶にむけた歴史に学ぶ、感染症とワクチン」をウェブサイトに公開しました。ポリオの歴史と現状を知り、感染症とワクチンについて考えるきっかけになることを願っています。
これを機会に貴媒体で「世界ポリオデー」のご紹介等の情報発信、記事化にご協力をお願いいたします。
VPDの会ウェブサイト
10月24日は「世界ポリオデー」 ポリオ根絶にむけた歴史に学ぶ、感染症とワクチン
(https://www.know-vpd.jp/news/WorldPolioDay.php)
2020年10月19日
ポリオの会
NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会
【ポリオの会 丸橋達也からのメッセージ】
2020年、また世界ポリオデーを迎えます。あと少しでポリオフリーの世界が訪れようとしています。私は1966年、生後7ヶ月の時に日本国内で、経口生ポリオワクチンを接種してポリオに罹患しました。世界のポリオ流行国ではまだ経口生ポリオワクチンが使われていて、そこでは私と同じようにポリオに罹患する人が発生している現状があります。ポリオを防ぐためのワクチンには2種類あります。ウイルスを生きたまま毒性を弱めた「生ワクチン」とウイルスを殺して毒性をなくした「不活化ワクチン」があり、ポリオ根絶にはワクチンの正しい知識が必要です。世界ポリオデーをきっかけに、あなたもポリオを知ってください。
【ポリオの会 小山万里子からのメッセージ】
2020年のCOVID-19禍は、半世紀以上前にポリオと向き合った私たちに過去の恐怖、差別そして隔離をフラッシュバックさせるものでした。ポリオは今も、現在です。今年2020年8月、皆様のご尽力によりアフリカで野生株ポリオ根絶宣言がでました。あと一歩で世界からポリオは根絶されますが、だからこそ今、ポリオウイルスの根絶をワクチン由来株含めて完全に実現してください。今、できなければ、ポリオウイルスは22世紀、23世紀にまで生き延びます。そしてたった今、ポリオを発症した人は、22世紀までポリオを生きるのです。ポリオ患者の最後の一人が息を引き取るときに、ポリオ根絶が完了し、私たちの旗は静かに下ります。いまだ日本でもポリオは終わっていないのです。
本件に関する取材のお問い合わせ:NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会 事務局(中井、中谷)
TEL/FAX 03-3545-6533 info@know-vpd.jp