日本脳炎ワクチンの標準的な接種スケジュールは、第1期として、3歳で2回接種(接種間隔は1-4週間)、4歳で追加接種(2回目の約1年後)です。第1期の定期接種は生後6か月から90か月となっています。さらに第2期として9歳から13歳未満で1回接種します。
現時点では、新型ワクチンを接種できるのは、定期接種の第1期の子どもです。第1期で従来型のワクチンを接種した子どもが2回目以降に新型ワクチンを接種できますが、第1期初回の子どもを優先します。第2期の子どもは、従来型のワクチンを接種します。今後、安全性が確認された時点で、第2期以降の子どもも新型ワクチンが接種できるようになる見込みです。
また、定期予防接種のスケジュールにある接種回数を終えないうちに、勧奨接種の差し控えによりの対象期間が経過してしまった方については、未接種の回数分は任意接種となります。これまでの接種回数、時期、子どもの年齢などを考慮して、かかりつけの医師と相談してみましょう。
ただし、ワクチンの供給量等を考慮したうえで、平成22年度以降、ある一定の期間、経過措置として実施していくことも検討中のようです。(薗部友良)