NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会は、ワクチン接種で子どもたちをVPDから守るための啓発活動をしています。12歳以上の子どもの新型コロナワクチン接種についての考え方を示しますので、参考になさってください。
(ポイント)
新型コロナワクチンの接種の考え方
・新型コロナワクチン(mRNAワクチン)は、非常に高い有効性が示され、実際に接種率が高い国では、新型コロナウイルス感染者数、入院数、死亡者数が減少しています。
・子どもたちの多くは家族から感染します。ワクチン未接種の子どもを守るために、まず、周囲の大人がワクチンを接種しましょう。
・高校生や、変更できない予定がある人にはワクチン接種を特におすすめします。
・重症化リスクのある基礎疾患がある子どもの接種は、主治医と相談してください。
・ワクチン接種後の副反応は、接種した部分の痛みや腫れなどの局所反応はほとんどの人におこります。接種後の頭痛、全身倦怠感、発熱(37.5度以上)などの全身反応は、2回目接種後の多くの人にみられます。局所反応、全身反応とも、接種翌日をピークに減少し、1週間以内にほぼ改善します。
・これまでに採血や予防接種で、めまいや失神(血管迷走神経反射)をおこしたことがある人は遠慮なく接種医に伝えてください。安心して受けられるような工夫ができます。
新型コロナウイルス感染症とワクチン接種が必要な理由
・新型コロナウイルス感染症は重大なVPDですが、10代の感染者の多くは軽症か無症状です。ただし、感染者は、症状の有無にかかわらず少なくとも10日間の隔離が必要です。
・感染症が発生するには「感染源」「感染経路」「感受性者(感染する可能性のある人)」の3条件が必要です。これまでの感染源対策、感染経路対策では新型コロナウイルス感染症はコントロールができませんでした。そこで、感受性者対策としてのワクチン接種が必須なのです。
ワクチン接種に迷ったときは・・・
・接種するか判断に迷ったら、新型コロナウイルス感染症にかかった場合とワクチン接種で副反応が出た場合を比べてみましょう。例えば「感染すると無症状でも隔離」と「接種後の副反応は翌日をピークに減少」を考えたとき、どちらになりたくない、どちらを回避したいと感じますか。
・それでもさらに迷ったら、少し先の将来のことを想像してみてください。子どもたちの生活に制約がなくなるその日までどんな道筋を考えていますか。ワクチン接種で免疫を獲得?感染して獲得?それとも完璧な感染対策をやり続ける?どうぞ、お子さんと相談してみてください。
私たちは、一日も早く子どもたちが以前の生活に戻ることを心から願っています。
2021年7月6 日
NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会
詳細は、「子どもの新型コロナワクチン接種について(解説)」をご覧ください。