第1期:1歳代で1回接種できます。地域で流行しているときは、任意接種(有料)で生後6か月からでも受けられますのでかかりつけ医に相談してください。
第2期:小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)1年間に1回接種します。
万一、この1年間に接種しなかった場合は定期接種の扱いとならず、接種費用も自己負担となりますのでできるだけ早く(遅くとも夏休み前までに)2回目を受けることが大切です。
1歳になったらすぐ、できれば『1歳の誕生日』に受けるようにしましょう。
麻しんが地域で大流行している時は生後6か月から任意接種で受けることもできます。この場合は、麻しん単独ワクチンでかまいません。
妊娠初期の女性が風しんにかかると生まれつきの難聴、白内障(目のレンズの部分が白くにごって見えなくなる病気)、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれることがあります。男性の30代から50代ではワクチンを受けていない人が多いので、MRワクチンを受けるようにしてください。
第1期:1歳のお誕生日の前には、かかりつけ医と相談して接種日を決めておきましょう。水痘やおたふくかぜワクチンと同時接種ができます。
第2期:小学校入学前の4月から6月に受けましょう。
接種後1週間くらいで熱が出る子が5~20%くらいいます。ふつうは1~2日でおさまるので心配はいりません。けいれんなど変わった症状が見られたら、それがワクチンによるものかどうかは別としてすみやかに医療機関を受診してください。
MRワクチンは2種類のワクチンを混合していますが、単独の麻しんワクチン、風しんワクチンに比べて熱などの副作用が強いことはありません。
ワクチン接種前に麻しんや風しんにかかったことがあると診断されても、できるだけMRワクチンを接種しましょう。麻しんや風しんにかかったことがある人がMRワクチンを接種しても問題ありません。
早く免疫をつけて、危険なVPDから子どもを確実に守るために同時接種は欠かすことのできないものです。同時接種が安全であることは、世界の何億以上の子どもたちが受けてきていることからも、世界の常識であり、日本でも確認されています。接種年齢になっていれば、同時に何種類でも受けられます。
(2024年4月更新)