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ワクチンについて

日本vs世界のワクチン事情1
『日本はVPDの輸出国?!』

日本では、2007年に大学生を中心に麻しん(はしか)が流行して、大きなニュースになりましたね。麻しんは、2008年にも流行しています。しかし、日本以外に目を向けてみると、先進国はもちろん、たとえば南米大陸でも麻しんは撲滅された病気です。流行しているのは日本とアジア、アフリカの発展途上国ぐらいです。

2007年の流行時には、修学旅行で日本からカナダを訪れた高校生が麻しんになり、現地の保健当局から全員がホテルで待機を命じられ、飛行機の搭乗も拒否されるという事態が起きました。麻しんの発生率がほとんどゼロに近い先進国では、麻しんは大変危険な病気と理解されていますので、ゼロになる努力を続けているのです。そのために麻しん患者が出ること自体、非常事態なのです。

米国への麻しん輸出国の第1位は日本という不名誉なこともいわれてきました。ワクチンを受けていないため日本で感染して、その潜伏期に海外へ行って、現地で発症して、みんなにうつしてしまうというわけです。

欧米などの諸外国に比べて接種率が低い日本

日本ではVPDにかかり、それが原因で重い後遺症に苦しんだり命を奪われたりする子どもが後を絶ちません。2001年に麻しんが流行した時は約30万人がかかり、80人くらいの死亡者が出たとも推定されています。どうしてこんなに患者が多いのかというと、日本ではワクチンの接種率が欧米などの国に比べて低いのです。それは、予防接種の必要性と安全性が国民にきちんと伝えられていないために、安全性などワクチンに対する誤解が多いからだと思います。また、無料化しているワクチンの種類が少ないことも関係します。

世界では、麻しんをはじめとするVPDの撲滅を目指して、ワクチンの接種を積極的に行っています。WHO(世界保健機関)でも、「拡大予防接種事業」を行って、世界各国でワクチンの接種をすすめています。

(『日本の常識は世界の非常識』へつづく)

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